AI普及でIT人材の採用競争が激化、約3割の企業が採用数目標達成の見通し立たず
「レバテックIT人材白書2026」を公開
- 大型調査
「日本を、IT先進国に。」をビジョンに掲げるレバテック株式会社は、IT人材を採用する企業担当者1000名とIT人材3000名に調査を実施し、「レバテックIT人材白書2026」を作成しました。本リリースでは一部を抜粋し、お知らせいたします。
▼白書全文はこちらよりご覧いただけます。
https://levtech.jp/files/doc/levtech_research_2026.pdf
Summary
IT人材不足が深刻化、約3割の企業が採用数目標達成の見通し立たず
2025年度のIT人材採用における目標達成状況をみると、順調に採用を進めている企業が過半数を超える一方で、「目標達成が難しい見込み(18.3%)」「目標達成はほぼ困難(9.7%)」といった回答も約3割存在し、IT人材の確保に苦戦する企業も少なくないことがわかります。
企業別にみると、システム開発やIT関連の事業会社では過半数の企業が順調に採用を進めているのに対し、非IT関連の事業会社では進捗が乖離している企業や達成が難しい企業の割合が比較的高く、業態によっても採用目標の達成状況に差があることがうかがえます。
4割超の企業が昨年よりIT人材の採用を増加、AI導入を背景に需要が拡大
昨年度と比較したIT人材における採用数の変動について聞くと、「増加した(41.2%)」が4割を超え、「変化なし(50.3%)」「減少した(8.5%)」となりました。4割以上の企業が採用人数を増加させており、IT人材へのニーズの高さは継続していることが分かります。
AIを導入している企業を対象に、導入効果を踏まえたIT人材の増減検討状況について聞いたところ、9割超の企業が人員数の見直しを「検討している(47.0%)」または「今後検討予定(46.7%)」と回答しました。
さらに、人員増減の方向性を聞くと、約7割が「増員予定(68.6%)」と回答し、「減員予定(5.8%)」を大きく上回りました。AI導入によって一部の企業では人員削減が行われる一方、今回の調査では、IT人材の採用市場において採用がむしろ活発化している傾向が明らかになりました。
IT人材の約半数が「静かな退職」傾向、評価・報酬への不満が要因に
自身の働き方について「静かな退職(Quiet Quitting)」であると感じるか尋ねたところ、45%が「そう思う(16.5%)」「どちらかというとそう思う(29.1%)」と回答しました。
「静かな退職」をする理由について聞くと、「自身の成果が、給与や昇進に正当に反映されないと感じるから(43.5%)」が最も多く、次いで「担当の業務量が多く、心身の健康を優先したいから(37.8%)」「キャリアアップをしたいと思わないから(32.8%)」となりました。
正当な評価や報酬が得られないことへの不満が、仕事への熱意を抑制する大きな要因となっていることがうかがえます。
転職で重視する条件は3年連続「給与」が1位、約6割が転職で年収UPを実現
転職先の企業選びで重視した条件は、3年連続「給与(57.2%)」となりました*1。
また、直近の転職による年収の変化については「増えた」が59.4%と、約6割のIT人材が実際に転職による年収アップを実現していることが分かりました。年収の増加幅は「10万円〜30万円未満(27.3%)」が最も多いものの、「100万円以上」の増加も約2割存在し、転職によって大幅な年収アップを実現しているケースも見受けられます。
*1
・2024年1月発表「レバテック IT 人材白書 2024」
https://leverages.jp/wp-content/uploads/2024/03/3b5e52e5cb52ff2e5093aa58fc02eec7.pdf
・ 2025年1月発表「レバテック IT 人材白書 2025」
https://levtech.jp/files/doc/levtech_research_2025.pdf
〈執行役社長泉澤のコメント〉
今回の調査では、4割以上の企業が「昨年より採用数を増やした」と回答しました。AIの普及により一部では人員削減に踏み切る企業も見られる一方で、IT人材の採用市場全体では、むしろ採用競争が激化していることが明らかになっています。
一方、IT人材の中には「静かな退職」の兆候を示す人もおり、働き方や評価制度への不満が背景にあるケースも少なくありません。採用ニーズが高まる一方で、現場のモチベーション低下や将来への不安が放置されれば、せっかく採用した人材も十分に能力を発揮できず、結果として生産性低下や離職コストの増大を招く恐れがあります。
企業がIT人材を確保し続けるには、採用強化だけでなく、働きがいを感じられる環境づくりや、スキル・キャリアの成長実感を得られる仕組みの整備が今後より重要になっていくといえるでしょう。
◆泉澤 匡寛・プロフィール
2017年、レバレジーズ株式会社に入社。新規事業の責任者として、IT特化型就職支援サービス「レバテックルーキー」や、複数サービスを立ち上げ、事業の基盤を築く。
2021年、レバテック ITリクルーティング事業部部長に就任し、事業戦略の立案、採用、業務最適化を推進し、複数ブランドの成長を多角的に牽引。2023年4月にレバテック執行役員に就任し、2025年4月1日付で執行役社長に就任。
<調査概要>
調査年月:2025年11月12日~2025年11月19日
調査方法:インターネット調査
調査主体:レバテック株式会社
実査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社
企業側調査
有効回答数:1000s
調査対象:企業におけるIT人材採用担当者 1000 名
IT 人材側調査
有効回答数:3000s
調査対象:20 歳~ 59 歳 IT 人材3000 名


