【新卒エンジニア100名にアンケート】2020年IT業界 就職活動実態調査
90%以上の学生が内定を獲得、内定承諾の決め手第1位は「成長できる環境」
- 新卒就活
レバテック株式会社が運営するITエンジニア専門新卒向け就職支援エージェント、レバテックルーキーは、2020年入社予定の新卒エンジニア100名を対象に就職活動実態調査(https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/565/)を実施しました。
Summary
全体の内定率は90%。就職活動はスピード勝負、75%が半年未満で内定承諾
内定をもらった企業の数についてのアンケートでは、全体の64.0%の学生が複数の内定を獲得したという結果となりました。そしてアンケート回答者のうち約半数の学生が1〜2社の内定が出た後に就職活動を終了しています。このことから、内定を早期に出すリードタイムが短い企業の方が新卒エンジニアの内定承諾を得やすいということが言えるでしょう。また、就職活動の期間についてのアンケートでは、75.0%の学生が、3ヶ月〜6ヶ月のうちに内定承諾まで完了したと回答しています。6社以上の内定を得て比較検討の上で、入社企業を選択した学生であっても、6ヶ月以上の長期に渡って就職活動を実施していた割合は25.0%に留まり、就職活動の短期化が伺えます。
エントリーの条件は、「働き方」がイメージできるかどうか。企業イメージが影響を与える。
選考にエントリーする際に重要視する項目は「希望する業務内容である 」が52.1%と高く、ITエンジニアとしての働き方のイメージが想像できることが企業選びの1つに据えている学生が多いと言えます。また、技術志向である「高い技術力を持っている」42.7%、サービス志向である「業界への興味」40.6%と、学生が示す興味の方向性が二分する結果となりました。
一方で、「 社内の雰囲気が良い」ことを重視する学生も50.0%と高く、インターンや採用イベントなどで与えた企業イメージが、実際の応募に影響を与える可能性が高いといえます。
昨今、新卒エンジニアの高給待遇の話題が取り上げられることが多くなっていますが、その対象は一部の高度技術の人材に絞られているのが現状です。ITエンジニアを目指す大多数の学生は、ITエンジニアとしての働き方をイメージしやすい企業へエントリーをする傾向があることがわかりました。
入社の決め手第1位は「成長できそうな環境」
内定承諾の決め手となった理由は、1位「成長できそうな環境だった」44.6%、2位「やりたい仕事(職種)だった」32.5%という結果に。しっかりと希望にあったスキルが身につき、着実に成長できそうだと感じられた企業に内定承諾をするという学生の思考が伺えます。また、少数ですが「採用担当者との相性」をあげた学生も見受けられます。近年、企業人事と学生のコミュニケーションの取り方や頻度によっても、入社の意思が変わる可能性があると言えます。
企業は優秀人材確保に向けた採用施策が必須の時代。
47.1%の学生が「特に何もされなかった」と回答しているものの、「ランチや飲み会の設定」が24.2%、「選考フローの短縮」は18.4%という待遇を受けた学生も一定数おり、各企業が優秀人材の確保のため施策を実施しています。これらの取り組みは新卒採用のみに留まらず、中途人材のリファラル採用においても同様の傾向が見られます。
レバテックルーキー事業責任者 泉澤 匡寛よりコメント
2020年度における新卒採用は、企業側の選考スピードが各企業の明暗を分けたと言っても過言ではありません。
アンケート結果にもある通り、選考スピードが早ければ早いほど学生の意向度は下がりにくいと言えるでしょう。また弊社のデータでは、選考開始から1ヶ月以内に内定を出している企業の承諾率が1ヶ月以上の期間を選考に費やしている企業と比べ高い傾向にあるという結果も出ています。これは単に選考フローを短縮すれば良いということではなく、学生への日常のレスポンスに始まり、社員面談など企業の魅力を伝える機会の設定も含めて、対応が早く丁寧である必要があるということです。昨今の新卒学生を取り巻く就活市場では、インターンや説明会などのコンテンツの充実さにプラスして選考のスピードを意識することが、より優秀な人材を獲得する上での重要なポイントになってきています。
レバテックルーキーでは選考フローの改善や学生エンジニアに押し出すべき魅力ポイントの洗い出し、学生のターゲット戦略や内定後フォローなどもお手伝いしています。是非、お気軽にご相談下さい。
調査対象
調査対象:レバテックルーキー登録者含む2020年エンジニア職で新卒入社予定の学生100名
集計期間:2019年8月2日〜2019年8月21日
調査方法:Webアンケート調査