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【調査レポート】Go言語、Pythonの案件・求人に増加の兆し。COBOLエンジニアのニーズは低落

レバテック 2016年度エンジニア人材市場動向レポート

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 レバレジーズは業界大手のエンジニア/クリエイター専門エージェント「レバテック」( https://levtech.jp/ )で2016年度の業務委託案件と求人動向を調査しました。その結果は次の通りです。

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調査結果の概要

①業務委託案件・求人の全体の傾向
JavaとPHPの業務委託案件・求人が全体の約半数を占める。Java、C/C++のシェアは1ポイントほど増加。
シェアが半減したCOBOLを覗いては全体の傾向に大きな変動は見られない。

②業務委託案件の傾向
Android、COBOLのシェアがいずれも1.5ポイント前後低下。
反対にJavaScript、C#/C#.NETは2ポイント以上、Ruby、Python、Go言語は1ポイント前後シェアを増やした。

③求人の傾向
シェアをJava、JavaScriptは3~4ポイント、VB.NET、Scalaは0.6~0.8ポイントそれぞれ増やした。
一方PHP、HTMLはシェアを2.2~2.8ポイント落とした。

④シーズンごとの伸び
シェアは小さいもののGo言語、Pythonの案件・求人は昨年夏頃から増加の兆し。
COBOLはシーズンを追うごとに需要が低下し続けた。
PHP、Objective-C/Swift、Android、Unityは1年を通してニーズが比較的安定していた。

調査結果の詳細

①全体の傾向
JavaとPHPの業務委託案件・求人が全体の約半数を占める。Java、C/C++のシェアは1ポイントほど増加。
シェアが半減したCOBOLを覗いては全体の傾向に大きな変動は見られない。

 レバテックの2016年度の業務委託案件・求人を分析したところ、昨年度と同様に最も割合が多いのは約3割のJava、次いで約2割のPHPでした。依然この2言語だけで全案件・求人のほぼ半数を占めています。

 昨年度と比較するとJavaとC/C++は1ポイントほど増加。C#/C#.NET、Ruby、Python、Scala、Perl、Go言語も微増でした。半面PHP、Objective-C/Swift、HTML、Androidは微減しましたが、半減したCOBOLを除いては全体の傾向に大きな変動は見られませんでした。

②業務委託案件の傾向
Android、COBOLのシェアがいずれも1.5ポイント前後低下。
反対にJavaScript、C#/C#.NETは2ポイント以上、Ruby、Python、Go言語は1ポイント前後シェアを増やした。

 フリーランスエンジニアに業務委託する「レバテックフリーランス」の案件データでは、COBOLは1.7ポイント、Androidは1.4ポイントいずれもシェアを落としました。COBOLはFinTech対応でJavaへ切り替えた金融系企業が複数社あったのが影響したようです。Androidはハイブリットアプリでのアプリ開発が可能なXamarinの案件が増加していたので、案件数が減少したと考えられます。

 割合が増加したのはJavaScript、C#/C#.NET、Ruby、Python、Go言語です。
 JavaScriptはフロントエンドでできることが増えた上、サーバーサイド側の開発でも使われるなど用途が拡大したためシェアを伸ばしたようです。
 機械学習やデータ分析、IoT、ロボティクスに使えるPythonは需要増がシェア拡大に貢献した模様。
 Rubyは、数年前までPHPで作っていた企業が新規サービス開発時にRubyを使ってみるケースが増えてきているのが影響しているでしょう。PHPは手早く簡単に開発できる長所がある半面いろんな書き方でも動いてしまうため、チーム開発の連携でバグが頻発するリスクと捉えるエンジニアもいます。
 Go言語は新規サービスやAPI基盤の開発に使うケースが増えています。現場のエンジニアからの要望で新規プロジェクトにGo言語を採用し、既にノウハウを持っているフリーランスエンジニアにプロジェクト参画を依頼する企業が多くなりました。

③求人の傾向
シェアをJava、JavaScriptは3~4ポイント、VB.NET、Scalaは0.6~0.8ポイントそれぞれ増やした。
一方PHP、HTMLはシェアを2.2~2.8ポイント落とした。

 エンジニアの転職を支援する「レバテックキャリア」の求人データでは、Javaは4ポイント、JavaScriptは3ポイント、VB.NETは0.8ポイント、Scalaは0.6ポイントそれぞれシェアを伸ばしました。
 Java・Scalaは、正社員採用にあたって「JavaやScalaを用いたアプリケーションの開発経験」を求める企業が目立ちました。VB.NETもScala同様にJava求人の増加に伴ってシェアを伸ばしています。プログラミング初心者の入門言語としても名高く、「未経験OK」の案件が微増したことも影響したと考えられます。
 JavaScriptはフロントエンド、サーバーサイド共に求人数が伸びています。フロントエンドでは開発環境でフレームワークにAngularJSを記載する企業が増えていることから、フロントエンドもリッチに開発する企業が増加していると考えられます。またPHPやRubyと併せてJavaScriptも使える求人も多く、フロントからサーバーサイドまで一貫して対応可能な人材のニーズが高まっていることが伺えます。

 一方PHP、HTMLは他言語・技術の伸びに押されたためか、今年度は2ポイント以上落としました。正社員としてのニーズが減少したようです。

④シーズンごとの伸び
シェアは小さいもののGo言語、Pythonの案件・求人は昨年夏頃から増加の兆し。
COBOLはシーズンを追うごとに需要が低下し続けた。
PHP、Objective-C/Swift、Android、Unityは1年を通してニーズが比較的安定していた。

 案件・求人数の増加率を3ヶ月単位で分析すると、全案件・求人中のシェアが小さいGo言語、Pythonは大きく変動しましたが2017年1月~3月に向かって増加傾向が見られ、2017年度注目の言語となりそうです。反対にCOBOLはシーズンを追うごとに需要が低下し続けました。

 PHP、Objective-C/Swift、Android、Unityは他の言語/技術に比べると年内での案件・求人数の変動が小さく、1年を通して比較的安定した需要がありました。

調査概要
調査対象:「レバテックフリーランス」および「レバテックキャリア」の業務委託案件、求人データ
調査期間:2016年4月1日~2017年3月31日
有効データ数:4355件


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