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新卒エンジニアに求めるプログラミング経験年数、3社に1社が「1年以上」と回答

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レバテック株式会社が運営する、ITエンジニア専門新卒向け就職支援エージェント、レバテックルーキー( https://rookie.levtech.jp/ )は、新卒エンジニアを採用する企業の新卒採用担当者289名を対象に、新卒エンジニアに求めるプログラミングスキルについて調査を実施しました。

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新卒に求めるプログラミング経験、4社に1社が「授業以外での成果物作成経験」と回答

 企業が新卒エンジニアに求めるプログラミング経験で最も多かったのは、「ITパスポートや基本情報技術者試験等の資格取得(43.6%)」という結果になりました。ついで、「授業以外での成果物作成経験(27%)」「書籍や参考論文等での自己学習(23.5%)」と続きます。約4社に1社が、自発的にプログラミングを学んだ経験や何かしらの成果物作成経験を求めているようです。(複数回答)

一方で、最も少なかったのは「競技プログラミング等の経験(10.7%)」でした。ついで、「研究論文や学会等での発表(11.1%)」「プログラミングスクールでの学習(11.8%)」が続き、それぞれ全体の約1割に留まる少数派の回答となりました。(複数回答)

就活生に求めるプログラミング経験年数、最も多いのは「1年以上」

 企業が新卒に求めるプログラミング経験年数で最も多かったのは、「1年以上(31.9%)」です。ついで、「6ヶ月以上(21.1%)」「2年以上(19.3%)」と続きます。全体のうち半数以上の企業が、エンジニアを目指す就活生に対して1年から2年以上のプログラミング経験を求めていることが分かりました。(複数回答)

一方で、最も少なかったのは「1年6ヶ月以上(1.2%)」となり、ついで「1ヶ月以上(4.8%)」「1ヶ月未満(5.4%)」と続きます。新卒にプログラミング経験を求めるほとんどの企業が、最低でも3ヶ月以上の経験が必要と考えているようです。(複数回答)

プログラミングスキル要件、5社に1社が難化傾向

 新卒エンジニアに求めるプログラミングスキルレベルについて、全体の3割以上の企業が何かしらの変化があったことが明らかとなりました。(複数回答)

プログラミングスキル要件に変化があった企業のうち、回答が最も多かったのは「直近2〜3年で高くなった(14.5%)」、ついで「23年度から高くなった(8.0%)」でした。5社に1社以上が、エンジニアを目指す就活生に求めるプログラミングスキルの水準が上がっていることが分かりました。(複数回答)

一方で、新卒エンジニアに求めるプログラミングスキルレベルが下がったと回答したのは、全体の1割未満という結果になりました。プログラミング経験に関する採用基準を緩和した企業は少ないようです。(複数回答)

就活生が学ぶプログラミング言語、企業の印象が最も良いのは「Java」

 企業が思う、エンジニアを目指す学生が学んでいる言語で最も印象が良いのは「Java(62.6%)」という結果になりました。レバテックが公開したエンジニア求人のうち、Javaのスキルを求める求人は約40%を占めることから*1、Javaの需要が高いことが要因の1つと考えられます。ついで、「C/C++(46.0%)」「Python(36.7%)」「C#/C#.NET(29.8%)」「JavaScript(24.9%)」と続きます。

一方で、最も少なかったのは「Android Java/Kotlin(5.2%)」、ついで「Objective‐C/Swift(5.9%)」でした。日本製のプログラミング言語で、コードがシンプルで分かりやすく初心者でも学びやすいとされる「Ruby(6.6%)」に関しては、全体の1割を下回ります。

新卒エンジニアに入社するまでに学んでほしいプログラミング言語は、印象の良いプログラミング言語の結果とほとんど変わらず、1位は「Java(58.8%)」となりました。ついで、「C/C++(38.1%)」「Python(31.8%)」「JavaScript(28.4%)」という結果になりました。

※1:2020年7月発表「レバテックキャリアプログラミング言語別求人案件ランキング」https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/606/

<レバテックルーキー事業責任者からの一言>
 今回の調査結果から、企業が新卒エンジニアに求めるプログラミング経験が明らかとなりました。エンジニアの中途採用が難航し、中途で採用できなかった人員枠を新卒や第2新卒のようなポテンシャル層で補う企業も少なくありません。新卒エンジニアは、今後もさらに注目を受け、求められるプログラミングスキル要件が上がっていくことが予想されます。

さらに、新卒エンジニアが仕事で使ってみたいプログラミング言語で、最も人気が高かったのは「Python(59.8%)」*2である一方で、企業が新卒エンジニアに求めるプログラミング言語は「Java(58.8%)」が最も多いことが分かりました。

エンジニアを目指す就活生は、企業が求めるプログラミング経験や採用基準を踏まえてプログラミング学習をすることが、理想のキャリアに近づく鍵になるのではないでしょうか。

※2:2021年8月発表「23年度新卒プログラミング言語トレンド調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000407.000010591.html

<調査概要>
調査対象:新卒エンジニアを採用する企業の新卒採用担当者289名
調査会社:楽天インサイト株式会社(調査協力)
集計期間:2022年2月8日~2022年2月13日
調査方法:Webアンケート調査
有効回答数:289名


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