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慎重になるコロナ禍のIT転職市場、初めて転職活動に挑む人の割合が縮小傾向に

​【レバテック版】ITエンジニア転職市場総まとめ2020発表

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レバテック株式会社が運営するITエンジニア・クリエイター専門エージェント、レバテックキャリアは、2019年から2020年に新規登録された求職者データをもとに、今年のITエンジニアの転職市場について動向調査を実施しました。

全文は下記リンクよりご覧いただけます。
https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/574/

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20代登録者が増加傾向で全体の55.8%、30代の動きは保守傾向

レバテックキャリア登録者の年齢層は20代が全体の55.8%を占め、特に20~24歳は昨対比で5.8ポイント上昇しています。入社後のギャップを早期解決するために短いスパンで転職を検討している若手エンジニアが増えており、若い世代は自らの訴求に素直な傾向です。

リモートワークの普及も一因と考えられます。リモートワークは4月時点で67.2%の企業が導入しており、同年3月から2.6倍と急拡大しています(※1)。コロナ禍により、新卒入社時点からリモートワーク中心のコミュニケーションにより会社に馴染めず、転職を検討する人が増えた可能性も考えられます。

反面、30代の割合は昨対比で約8.5ポイント減少しています。20代と比較して家庭を持っている人の比率が高い30代はコロナ禍で経済の先行きが不明瞭な中、転職に対してより慎重であることが推測されます。また、企業側は採用コスト削減の観点から実務経験が豊富な30代の中堅層のエンジニアを会社に引き止める動きが強くなっている可能性もあります。

※1 出典:東京都「テレワーク導入緊急調査」

JavaをメインスキルとするITエンジニアが62.5%。コロナ禍で多くの人材が市場に。

2020年の上半期、特にコロナ禍で緊急事態宣言が発動された4月以降、エンタープライズ向けのシステムへの投資が昨年に比べて大きく縮小しました。これらのシステムではJavaが広く使用されているため、案件が終了となったJava人材が集中的に市場に流出したことが考えられます。また、手元の案件に携わりながらも、将来に対する不安感から転職エージェントに相談するITエンジニアも増えました。

初めて転職活動に挑む人の割合が縮小、転職市場全体の動きが慎重に

「初めて転職活動をする」人の割合が2019年と比較して5.5ポイント減少。初めて転職に乗り出す人が、一旦市場動向を見守る姿勢に入ったことが影響していると言えます。実際にレバテックキャリアでは、サービスに登録したものの、3ヶ月〜6ヶ月後の時期先に転職を考えているという求職者が増えており、市場全体の動きが慎重になったといえます。

転職理由のトップは「キャリアアップ」。リモートワーク希望者も増加

転職理由のトップは昨年に引き続き「キャリアアップ」で39.1%を占めています。次いで「仕事内容への不満」20.0%、「収入が少なかったから」11.3%という結果になりました。

「キャリアアップ」がトップになった背景には、SNSの普及などによりIT業界全体の解像度が高くなったことが考えられます。近年動画配信サービスなど情報発信プラットフォームの台頭により、ITエンジニアは他社や業界全体の情報を仕入れるチャンネルが増え、以前と比べてより細かいキャリアイメージが立てられるようになりました。
一方、「仕事内容への不満」は昨年から6.3ポイント減少しました。2019年下半期から続く景気不振にコロナ禍の強い影響も相まって、現職への不満がエンジニアの転職を決断する際の判断軸から外されている可能性があります。また、リモートワークで業務以外のやりとりやミーティングが減少したことも、エンジニアの不満緩和につながっている可能性があります。

「その他」を選んだITエンジニアの中にも、リモートワークが可能な職場を求めるケースが多く見られます。また、複数の収入源を持ちながら活動したいということから、副業が可能な求人を希望するケースも増えています。

「倒産やリストラ等のやむを得ない理由」の割合が20代と40代で微増

倒産やリストラ等やむを得ない理由で転職を検討している人のうち、20代が4.9ポイント、40代が7.3ポイントと、それぞれ割合が拡大したという結果になりました。コロナ禍によって企業が人件費削減の動きをとり、経験の浅い若手と比較的に年齢層の高いエンジニアが転職を迫られる状況になっています。

転職活動で優先したいポイントは「スキルアップ」

求職者が転職先選びで優先するものは「スキルアップ」が58.4%ともっとも多く、昨対比で2.1ポイント上昇しました。外部環境が激しく変化する中で、スキルが固定化されることへの不安から、スキルのアップデートや職能の拡張を求める動きがITエンジニア全体で強まっています。その次に「収入アップ」を求める人が2.4%上昇しています。コロナ禍を機に今までのキャリアを見直し、より高収入につながるようなキャリアパスを目指すITエンジニアが増加したと推測できます。

調査概要
調査対象:レバテックの新規登録者のうち、特定のプログラミング技術を用いた実務経験がある人材の登録データ
調査期間:2019年1月1日~10月31日、2020年1月1日~10月31日
調査方法:レバテック株式会社が保有する対象期間中の登録者データを集計


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