エンジニアが転職を決めた理由、第1位は「収入アップのため」
レバテックキャリアによるエンジニア転職意識調査
- 正社員転職
レバテック株式会社が運営するITエンジニア・クリエイター専門エージェント、レバテックキャリア( https://career.levtech.jp/ )は、社会人エンジニア300名を対象に、ITエンジニアの転職意識調査を実施しました。本調査は前編・後編に分かれた発表となり、今回は前編をお届けします。後編は、11月10日に配信予定です。
Summary
4人に1人のエンジニアが、転職活動中または転職を検討中
エンジニアのうち、2022年9月時点で転職活動をしていると回答したのは、全体の5.3%でした。さらに、転職活動はしていないが転職を検討している人は、全体の19.7%ということが分かりました。
よって、4人に1人のエンジニアは、転職に対して何かしらの動きがあったり、意識をしていたりするようです。そのことからも、今の時代では転職活動自体が一般化していることが見て取れます。
エンジニアが転職を決めた理由、第1位は「収入アップのため」
エンジニアが転職を決めた理由の1位は「収入アップのため(42.4%)」、2位は「会社や業界の将来性に不安を感じて(22.4%)」という結果になりました。ついで、「キャリアアップのため(16.5%)」「技術スキルが伸ばせないと感じたから(14.7%)」と続きます。自己成長よりも、収入アップや会社の安定性を求めて転職活動をする人の方が多いようです。
エンジニアが転職先に求めることで最も多かったのは、「給与や待遇の向上(64.7%)」でした。前述のとおり、約3人に2人のエンジニアが収入など、条件面のアップデートを求めて転職活動をしていることが伺えます。ついで、転職先に求めることが多かったのは、「やりたい仕事ができる環境(35.9%)」「長く安心して働ける環境(24.1%)」となりました。
転職活動時に感じた不安、「次の職場で上手くやっていけるか」が最多
エンジニアが転職活動時に感じた不安で最も多かったのは、「次の職場で上手くやっていけるか(45.3%)」となりました。ついで、「自分が入社したいと思える転職先が見つかるか(41.8%)」「入社したい企業から内定がもらえるか(30.0%)」と続きます。
一方で、不安に感じたことで回答が少なかったのは、「転職相談を誰にするべきか分からない(1.8%)」「選考面接や技術テストなど、対策の仕方が分からない(3.5%)」でした。Web上の記事やSNSなどで容易に情報収集が可能な内容に関しては、転職活動時の不安にはなりにくいようです。
3人に1人が、転職成功のために「働きたい企業を厳選して受ける」と回答
転職活動を成功させるためにしたことで最も多かったのは、「自分が働きたいと思う企業を厳選して受ける(32.9%)」でした。仕事をしながら転職活動をするケースが多いため、効率的で納得感のある転職を叶えるためにも、企業の的を絞って選考を受けることが重要と言えるでしょう。
ついで、回答が多かったのは「転職エージェントや専門家などに相談する(31.2%)」「できる限り多数の企業情報を調べる(23.5%)」と続きます。Webの検索では分からないような専門性の高い一次情報を得ることも、転職活動を成功させるための重要なポイントになるのではないでしょうか。
<レバテックキャリア事業責任者からの一言>
今回の調査結果から、4人に1人のエンジニアが転職活動中または検討中であることが明らかとなりました。転職理由や転職先に求めることで最も多かったのは給与や待遇の向上であることから、エンジニアを採用したい企業は、エンジニア専用の年収設計や評価指標の導入などを検討する必要があるのではないでしょうか。
エンジニア採用が困難を極める中で、半数近くのエンジニアが転職先で上手くやっていけるかを不安に感じていることが分かりました。よって、エンジニアの採用担当者は、選考の途中で現場社員との面談やランチなどを通して、入社後のイメージが持てるように丁寧にフォローすることが重要になるでしょう。
さらに、転職活動をするエンジニアのうち3人に1人は、興味のある企業にのみ厳選して選考を受けていることが分かりました。エンジニアの採用担当者は、自社への興味を惹きつけるための採用ピッチ資料や記事など、候補者が選考を受ける前に目を通せるような情報発信を強化していくと良いのではないでしょうか。
<調査概要>
調査対象:社会人エンジニア300名
調査実施年月:2022年9月8日~2022年9月10日
調査方法:Webアンケート調査
有効回答数:300名
調査主体:レバテック株式会社
実査委託先:楽天インサイト株式会社