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40代以上のIT人材の約4割がキャリアに不安、一方で「年齢的な難しさ」を理由に転職を諦めるケースも

IT人材における40代以上の転職・採用実態調査(後編)

  • 正社員転職

「日本を、IT先進国に。」をビジョンに掲げるレバテック株式会社 ( https://levtech.jp/ ) は、IT人材439名を対象に、IT人材における40代以上の転職実態について調査を実施しました

IT人材のキャリア不安、40代以上では「技術革新の速さ」と「体力面」が主な要因に

 現在の仕事を続けることに対し、「とても不安を感じる(13.0%)」「やや不安を感じる(27.1%)」と回答した40代以上のIT人材は、約4割にのぼりました。

不安に感じることを年代別に見ると、40代では「技術革新の速さ」についていけるかを懸念する声が多く、年代が上がるにつれて、「体力・健康面」への不安が最も大きな課題となっていることが明らかになりました。

40代IT人材の4人に1人が転職を検討中、転職を考えない理由は「年齢的な難しさ」が最多

 現在の転職意向について、40代以上のIT人材のうち、6.2%が「転職活動中」と回答し、20.0%が転職を「検討中」と回答しました。年代別にみると、40代のIT人材の約4人に1人が転職を「検討中」と回答しており、転職を通じて今後のキャリアを模索する動きも見られます。

一方で、40代以上のIT人材のうち、約7割が転職を考えていないことが分かりました。その理由としては「年齢的に転職が難しいと感じる(42.9%)」が最も多く、ついで「現在の職場環境に満足している(38.0%)」「転職によるリスク(年収・ポジションダウンなど)を避けたいから(24.4%)」と続きます。

40~50代の転職が活発、50代以上は「定年後も長く働ける環境」を重視

 40代以降で転職経験がある方に対し、直近の転職時期を尋ねたところ、「40〜44歳(33.5%)」「45〜49歳(25.1%)」「50〜54歳(21.6%)」が多数を占めており、特に40~50代の転職が活発であることが分かります。

転職時の年齢別に転職理由を見ると、40代では「収入アップ」「過去の経験・スキルを活かすため」が主な理由として挙げられました。一方、50代以上では「定年を見据え、長く働ける環境を選びたかったため」という回答も上位に入り、安定した雇用を求める傾向がうかがえます。

約4割が40代以降の転職で「年収が上がった」と回答、100万円超えの増額も

 転職経験者のうち約4割が、40代以降の転職で「年収が上がった」と回答しました。

中には、「100万円〜200万円未満(24.7%)」「200万円以上(16.9%)」の大幅な年収アップを実現した人も見受けられます。これまで培った技術力やマネジメントスキルが高く評価され、年収アップにつながっているケースも多いのではないでしょうか。

<執行役社長 泉澤からのコメント>
 総務省の「労働力調査」*1によると、2023年の転職者数は45~54歳で16万人、55~64歳で10万人増加しており、40代以降のキャリアを模索する人が増えつつあります。実際に、レバテックキャリアにおける40代以上の登録者数も5年で約3倍となり、増加傾向が見られます。

今回の調査では、年齢を理由に転職をためらう声が多く、特に「体力・健康面」や「雇用の安定性」への不安が目立ちました。一方で、40代以降の転職によって年収がアップしたケースも見られ、年齢を問わずキャリアの選択肢を広げる可能性があることも分かっています。

転職に限らず、キャリアの選択肢を広げることは、これまで培ったスキルや経験を活かし、新たな道を切り拓く大きなチャンスとなり得ます。少子高齢化による労働人口の減少が進む中、企業・個人の双方が年齢にとらわれないキャリア形成を考えることが、これまで以上に求められています。「人生100年時代」とも言われる現代において、定年後を見据えたキャリア設計の重要性は今後もますます高まっていくでしょう。

レバテックは、これからもエンジニア一人ひとりに向き合い、その可能性を最大限に引き出し、より良いキャリアを築けるよう、尽力してまいります。

*1 総務省「労働力調査」(令和5年)
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/pdf/gaiyou.pdf#page=10

<調査概要>
調査年月:2025年3月5日~2025年3月10日
調査方法:インターネット調査
調査主体:レバテック株式会社
実査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社

企業調査
<有効回答数>522s
<調査対象>IT人材を採用する企業担当者

人材調査
<有効回答数>439s
<調査対象>40歳以上のIT人材


私たちが信じるITの力は、
まだまだ、こんなものじゃない