プロジェクト管理職のIT人材、約3人に1人は年間「200万円以上」のボーナスを受給
データで見るIT人材の給与・ボーナス事情
- 正社員転職
「日本を、IT先進国に。」をビジョンに掲げるレバテック株式会社は、IT人材3000名※を対象に、給与・ボーナス支給に関する調査を実施しました。

Summary
<※回答者属性>
性別:男性 77.4%、女性 22.6%
年齢:20代〜50代(各年代750名ずつ)
IT人材の年収「400万円~500万円未満」が最多、年代・役職による給与差も
IT人材の年収で最も多い年収層は「400万円~500万円未満(17.7%)」でした。年代別にみると、20代では「300万円~400万円未満(31.5%)」が最多となり、50代では「1000万円以上(11.9%)」と回答する人が1割を超えるなど、年齢とともに収入も上昇する傾向が見て取れます。
役職別に見ると、部長・マネージャークラスでは「年収1,000万円以上」の割合が最も多く、リーダークラスでは「500万円~600万円未満」が最多となりました。一方で、メンバークラスでは「500万円未満」の年収帯が過半数を占める結果となり、役職による年収差が見られます。
年収1,000万円超のIT人材、プロジェクト管理やコンサル職で高比率に
職種別にみると、「PMO」「PL・PM」ではそれぞれ約2割が年収1000万円を超えており、プロジェクト管理職の高年収が目立ちました。
また、「ITコンサルタント」や「ITアーキテクト」も高年収層の割合が相対的に高く、上流工程に携わる職種や高度な専門性を求められる職種で高収入を得やすい傾向が見受けられます。
約3人に1人が「直近1年で年収が増加した」と回答、20〜30代中心に給与が上昇
直近1年間の年収変化について、約3人に1人のIT人材が「年収が増加した(36.3%)」と回答しました。政府による賃上げ要請やIT需要の高まりを背景に、給与水準の引き上げが進んでいることがうかがえます。
年代別に見ると、年収が「増加した」と回答したのは、20代で43.1%、30代で45.1%と、いずれも4割を超えました。一方で、50代で年収が「増加した」と回答した人は2割にとどまり、他の年代に比べて割合が低い傾向が見られました。
実際の年収増加幅をみると、「10万円未満(38.6%)」が最も多く、次いで「10万円~30万円未満(32.7%)」と続きます。中には100万円以上の年収アップを実現した人も1割程度存在しており、職種や年代によって大幅な収入アップを果たした例もあるようです。
8割以上のIT人材がボーナスを受給、PM・PLの約3割が年間賞与「200万円以上」
今回の調査では、8割以上のIT人材が「ボーナス支給あり(84.8%)」 と回答しました。年間賞与は「50万円~100万円未満(29.5%)」の層が最も多く、「200万円以上(10.5%)」の高額賞与を受け取っている人も1割程度存在することがわかります。
職種別では、プロジェクト管理や上流工程の職種で高額賞与の割合が高い傾向が見られました。特に、PL・PMでは約3割が「200万円以上」のボーナスを受給しており、全体平均(10.5%)を大きく上回っています。
<執行役社長 泉澤からのコメント>
あらゆる産業でITが欠かせない時代となり、IT人材の需要は年々高まっています。特に、PL・PMやITコンサルタントなどの上流工程を担う人材や、生成AIやセキュリティなど急成長分野に高い専門性を持つ人材は、年収1,000万円を超えて活躍するケースも珍しくありません。
「レバテックIT人材白書2025」の調査*1データによると、IT人材のモチベーションの源泉として最も多く挙げられたのは「給与(49.8%)」でした。多くのIT人材にとって、金銭的報酬は働くうえで欠かせない要素であり、優秀な人材の獲得・入社後の定着を図るうえでも、給与水準の見直しや柔軟な報酬制度の設計は引き続き重要であると考えられます。
また、報酬面の充実のみならず、成長機会の提供やキャリアパスの明確化、専門性を活かせるプロジェクトへのアサインといった非金銭的な動機づけとのバランスを図ることも重要です。エンジニア一人ひとりの能力を引き出し、継続的なスキルアップを支援する環境を整えるとともに、市場動向に即した競争力ある給与体系を整えることは、IT人材の長期的な定着へと繋がる重要な道筋となるでしょう。
*1 2025年1月30日発表「レバテックIT人材白書2025」
https://levtech.jp/files/doc/levtech_research_2025.pdf
<調査概要>
調査年月:2024年11月22日~2024年11月29日
調査方法:インターネット調査
調査主体:レバテック株式会社
実査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社
有効回答数:3000名
調査対象:20歳~59歳 IT人材